日別アーカイブ: 2008年12月14日

☆☆☆換気編☆☆☆

Q.床下から壁の中を通った外気をどうやって部屋に取り入れるの?
A.部屋に外気取り入れ用の給気グリルが設けられています。室内は排気ファンで負圧
  の力が働いており、汚れた室内空気の排出と共に、給気グリルから新鮮な空気を取
  り入れます。

Q.床下や壁のなかの空気は汚くないの?
A.エアブレスでは構造体内も給気経路となっていますので、目に見えない構造体内部
  の建材にも配慮しています。具体的にはホルム放散性を抑えたF☆☆☆☆の建材を
  使用しています。
  また、床張り前の工事途中にも確実な清掃を徹底して行い、引渡し前にも最終確
  認を行っています。
  なお、引渡し前には建材が含む微量の放散性物質の除去や湿気の除去のために、
  試運転を予め行ってお客様に引渡しさせていただいています。

Q.構造体のなかを循環しているのだから、いつまで経っても新鮮な外気は入ってこない
  のでは?
A.仮に構造体内の空気が最初に汚れていた場合でも、構造体内の空気も常に換気
  (排気)されていますので、綺麗な空気に置き換わります。
  例えば、コップによごれた水が入っているとします。半分コップの底から汚れた水を抜き
  ます。次にきれいな真水を継ぎ足し、再びコップいっぱいにします。そうすると汚れた
  水は薄まります。これを何回も繰り返していると、きれいな水に置き換わります。
  1時間に半分の空気が入れ替わると、1時間で汚れた空気の濃度は1/2、2時間で
  1/4、24時間立つと1/168万分の濃度となります。

☆☆☆構造編☆☆☆

Q.他メーカーの空気循環方式と何処が違うの?
A.まず断熱材として使っている素材が違います。エアブレスでは断熱性はもとより、耐熱性、
  耐久性(劣化が少ない)が高い高性能な断熱材を使用しております。また、同じ空気
  循環でもエアブレスは構造のなかに満遍なく空気を回すため、機械を使っています。
  自然な空気の循環といっても、気流を起こす建物上下の温度差が天候によって少なく
  なったり、十分に行き渡らない箇所も出てきたりしますので、確実に空気を循環させるた
  めに機械を使っています。
  また、エアブレスでは単なる建物構造の省エネ化だけでなく、最も合理的で最適な空気
  質と温熱環境を考え、専用の空調装置をセットにしてご提案しています。

Q.外張り断熱の方が良いって聞いた(言われている)けど?
A.外張り断熱、充填断熱は建築技術の方法論で、最終的には住宅全体の熱損失とい
  うもので比較することとなります。
  エアブレスでは国内トップクラスの断熱性を持つ断熱材(イソシアヌレートフォーム)を使用
  しており、外張り断熱に劣っているということはありません。

Q.フェノールフォームボードがフロンを使わない地球にやさしい断熱材っていっているけど?
A.エアブレスで使用している断熱材もフロンを使っていませんので、地球温暖化を防止して
  います。

Q.ツーバイフォーが省エネ性、耐震性が高いって言われているけど?
A.確かにその通りですが、エアブレスで建てる住宅も同等の性能を確保できます。また、
  木造軸組が基本なので、生活スタイルや家族構成が変わって、間取りを変えたりすると
  きに、木造軸組の方が対応しやすいです。
  開放的なリビング空間を作るにも、梁や筋交を意匠的なアクセントにもでき、対応しや
  すいです。また、窓をツーバイフォーより大きくとれる傾向があります。

Q.床暖房とどう違うの?
A.電気・温水の代わりに温風を使っています。床下空間を利用して温風を流しているので、
  一般的な電気や温水の床暖房と違って、廊下や洗面・脱衣所、浴室、トイレの床まで
  が暖かくなります。床暖房も施工費が加わると非常に高額な設備ですが、このエアブレス
  は床下暖房に省エネ・耐震・高耐久がプラスされたとお考えいただければ、決して高い
  金額ではないと思っています。

☆☆☆計画編☆☆☆

Q.ツーバイフォーでもエアブレスは対応できるの?
A.できません。木造軸組住宅への対応となります。

Q.間取りには制約があるの?
A.ありません。部屋の視覚的広さと開放感も狙って大きな間取りとすると、冷房が万遍な
  く行き渡るメリットがあります。

Q.その他に制約は?
A.3階建ては対応できません。(居室から除外される天井高を抑えた小屋裏空間やロフト
  は除く)。また、制約という訳ではありませんが、防火規定で外壁の素材が制限される
  場合があります。
  例えば、木の外装(下見板)にしたい場合は、その下地として窯業系建材が必要とな
  ります。また、採光や部屋の開放感から大きな窓を希望される場合がありますが、
  窓などの開口部は住宅全体の熱ロスが大きくなるので、そのバランスが大事となります。
  照明においても白熱灯タイプのダウンライトは放熱が大きいため、夏は暑くなりがちです。
  省エネタイプの蛍光灯型のランプに代えるなどの配慮が必要です。

☆☆☆火災編☆☆☆

Q.ウレタンって燃えると毒物が出るって聞いたけど?
A.確かに燃焼するとシアンという毒性物質が発生しますが、その物質が発生するのは火災
  の終期です。さらにはシアンの発生量をマウス試験によって人体に影響がないレベルであ
  ることも確認しています。

Q.ウレタンってプラステックだから燃えても大丈夫?
A.イソシアヌレートという素材は、耐熱・耐火に優れています。また、自己消火性といって、
  素材自体が炭化することによって燃焼を続けることがなく、他からもらった火炎(火種)が
  無くなると断熱材に付いた火は自然と
  消えます。なお、建築には防火基準というものがありますが、エアブレスでは木造建築で
  高レベルの45分準耐火構造という大臣認定を取得しています。
  これは、駅近辺で住宅が密集する地域でも100m2以下の木造住宅を建築できるという
  基準です。素材自体も準不燃同等の性能をもっています。

Q.空気循環経路が火の通り道になることはないの?
A.室内空気を換気で排気しているため室内の圧が構造体内より低くなっており、構造体内
  から部屋の中に空気が移動しています。
  そのため、室内で発生した火炎が構造体内に逆流して延焼を拡大する可能性は非常に
  低いです。また、隣宅火災で火炎が給気口から流入する可能性ですが、防火基準によっ
  て延焼の恐れがある場合は、防火ダンパーを設けることで火炎の侵入を防ぎます。

☆☆☆防蟻編☆☆☆

Q.防蟻の保証はあるの?
A.保証はありません。ただ、エアブレスでは床下を始めとする構造体全てを空気を循環す
  ることで木材を常に乾燥状態とするため、旧公庫の防蟻・防腐基準と同等の認定を得
  ています。特に地盤面からの湿気 が大敵で、エアブレスではベタ基礎に加えて、その上に
  厚さ50mmのポリスチレンフォームを敷きその上に100mmのコンクリートを全面に敷いて
  います。
  また、土中に巣窟が発見されたりしてシロアリの発生が高い場合は、土壌改良を行う場合
  もあります。
  なお、公庫でも防腐・防蟻の耐久性基準が設けられているのは、蟻の侵入や蟻害の発生
  がないと言っているものではありません。蟻の特性を考慮して、高いレベルで蟻害を抑制す
  る基準であると認識して下さい。

☆☆☆耐震編☆☆☆

Q.耐震保証はあるの?
A.天災に関係するため保証はありませんので、必要に応じてお客さまの方で地震保険に
  入っていただくこととなります。
  住宅性能表示制度を利用した場合、損保会社によって、保険料割引の優遇がありま
  す。ただ、エアブレスでは新潟県中越地震、福岡県西方沖地震などのマグニチュード6
  以上の地震や東北県三陸南地震でも住宅に異常が無いという実績があります。

 

Q.耐震3より耐震2と制振装置をつけるのがオススメ、とブログにもあったけど、耐震3

  と耐震2、制震、どれがいいの?

A.まず、耐震と制震は別のものと考えて下さい。耐震は地震に対する強度で建物の倒壊を

  防ぐためのもの、制震は揺れそのものを軽減するためのものだと思ってください。耐震3

  を取得するのは可能ですが、耐震3ですとガチガチで様々な制約があり、例えばスキップ

  フロアや吹き抜けなどをつけて、耐震3を取得すること自体が困難になりますし、高額

  にもなり得ます。なので、お勧めとして、耐震2にして制振装置をつけるとプランにも

  幅が出ますし、客様のご負担も減ります。

 

☆☆☆建物省エネ、冷暖房費編☆☆☆

Q.気密、断熱保証はあるの?
A.保証はありません。ただ、OB客さまのご自宅を試験的に調査していますが、経年劣化に
  よる劣化は見られません。また、M6以上の地震が発生したお客さまのご自宅でも性能が
  変わっていないことを確認しています。また、必要に応じ、気密検査はオプションにて実施
  しております。

Q.冷暖房費で具体的には?
A.目安は従来の住宅の約半分ですが、個別の物件毎にシミュレーションをお出しさせてい
  ただいています。
  ただ、従来の住宅で全館冷暖房とした場合の比較ですので、従来必要な時、必要な
  部屋だけを冷暖房していた場合は、下がらないケースもあります。(大まかには従来と同じ
  光熱費で冷暖房空間が広がったと思ってください)

Q.エアコンは要るの?
A.必要です。建物全体に熱ロスは少なくなりますが、夏は気温の他に、日射で建物が温
  められたり、窓からの侵入で室温を上げたりします。また、湿度を低くして不快指数を下
  げるにはエアコンが必要となります。
  なお、エアコンも最近では、10年前の2倍以上の効率を持つエアコンが多く登場していま
  すので、そちらをお奨めします。

☆☆☆エアホスト編☆☆☆

Q.エアホストの電気代は?
A.3,000円/月ぐらいです。(HCF-91タイプの場合)一般的タイプ*目安費用です。

Q.エアホストって切ってはダメなの?
A.木材が湿気を帯びないようにするための機能を持っています。旅行などで長期間留守
  にする場合は、弱運転に切替えてお出かけください。また、空気清浄機能を持ってい
  ますので、暖房を使わない春夏秋にも運転は必要です。

Q.エアホストの音はうるさくないの?
A.送風効率の高いシロッコファンを使うなどして静音化設計をしていますが、機械物です
  から、どうしても多少の音は伴います。設計段階で静穏を要する部屋からできるだけ
  遠ざける設計配慮をしていますので、ご安心ください。

Q.エアホストの保証は?
A.自社にて10年間保証します。

Q.エアホストはどこが壊れるの?
A.家電製品と同じようにモーターの寿命故障です。モーターの高寿命化を図るため、耐
  久性の高いグリスを使用していますが、使用劣化で交換を必要とします。主に音が出
  たり止まってしまったりが考えられます。
  カイハタ建設では(2008年現在)エアブレス工法にて11年間で28件の新築工事を
  させて頂いていますが、その中で過去に1件のみモーター部分のベアリングの摩耗にて
  交換した事例がございます。

Q.その場合、エアホスト全部の取り替えとなるの?
A.いいえ、内部のモーターだけが取り替えできるように設計していますので、本体一式を
  交換する必要はありません。

Q.モーターの取り替え費用は高くないの?
A.現時点では、モーター交換(91タイプ)の費用は部品代・工賃を含めて28,000円ぐら
  いです。(自社保証期間外)

Q.修理は頼むとどれぐらいかかるの(日数)
A.早ければ2日後で1週間以内には修理に伺います。所要時間は3時間ほどです。

Q.ボイラーで使う不凍液の寿命は?
A.2~3年で入替えとなりますが(各ボイラーメーカーによる)、暖房使用開始時には蒸
  発による減量が無 いか確認の上、補充を必要とする場合があります。

Q.ボイラーは電気ではダメなの?オール電化にはできないの?
A.暖房用ボイラーは灯油かガスとなり、オール電化には対応できません。給湯用エコキ
  ュートや、Hクッキングヒーターは取り入れることができます。)現段階、電気での運転
  は試験的に運転をしています。

☆☆☆その他☆☆☆

Q.住宅性能表示制度を使えるの?
A.+αの費用はかかりますが、できます。融資商品によっては金利割引の特典もあったり、
  火災保険・地震保険の割引が受けられる場合があります。また、仮に住宅を手放すこ
  とが出た場合に、査定が上がることがありますので、お客さま次第ということとなります。

Q.保証はどうなっているの?
A.まもりすまい保険に入っております。また、まもりすまい保険期限の10年が経ちまして 
  もその後15年間、まもりすまい保険と同等の保証をカイハタ建設が保証致します。